idea factory from newspaper 2003 7 20
人権問題(human rights issue)
北朝鮮の問題で、核開発の問題ばかり、焦点があたるが、
核開発よりも、もっと重大な問題がある。
それは、人権の問題である。
これが、核開発の問題よりも、優先度が高い。
核開発の問題が解決しても、北朝鮮の国民が幸福にはならない。
北朝鮮の国民を幸福にすることが、重要である。
「5か国協議ならば、体制保証」という報道もあるが、
民主化と選挙が確立されれば、体制保証をするとすべきである。
北朝鮮の正式名称は、朝鮮民主主義人民共和国である。
看板には、民主主義とある。
看板に偽りがある。
戦争の大義(war for a great cause)
イラク戦争の大義が、大量破壊兵器から、
「独裁者フセインを打倒し、イラクを民主化した」という大義に変りつつある。
いつのまにか、人権問題という大義に変りつつある。
確かに、イラクでは、大量破壊兵器の問題より、
人権問題の方が大きかった。
日本は、国是として、
平和国家であるので、軍事外交を掲げるわけにはいかない。
平和国家であるので、人権外交と非核外交を国是とすべきである。
東南アジアにも、人権問題が大きい国がある。
政治家は、選挙で、人権が大切であると主張するのに、
人権問題が大きい国に援助するというのは、
極めて、論理的矛盾がある。
これは、公約違反に近い。
与党も野党も、人権問題に関心が薄い。
なぜ、これをメディアは追求しないのか。
メディアは、その場限りの報道が多すぎる。
災害復旧部隊(post-disaster restoration SDF)
日本の自衛隊は、軍隊の性格よりも、災害復旧部隊の性格が強い。
これは、日本が、戦後、50年以上、平和だったのに対して、
自然災害が多かったことによる。
日本では、自然災害が発生する度に、自衛隊が、災害発生地に派遣されていた。
自衛隊は、軍隊と言うよりも、災害復旧部隊のようなものだった。
自衛隊は、実戦経験がないので、兵器を持って戦うよりも、
災害復旧の方が得意でしょう。
自衛隊は、実戦のノウハウはないが、災害復旧のノウハウはある。
イラクに自衛隊を派遣する場合、
災害復旧部隊や、建設部隊として派遣すべきでしょう。
それから、商社を介在させるべきです。
日本の外交は弱いと、諸外国から指摘されるが、
商社の情報収集能力と交渉力を忘れている。
外務省+商社という視点で、考えるべきである。
こういう視点で考えれば、日本の外交は強いはずである。
日本の商社は、全世界に展開し、
世界各地の情報を持っている。
さらに、全世界で、交渉をしてきた。
こういう意味で、商社の情報収集能力と交渉力を利用すれば、
税金の節約になる。
建設業界で、PFIが大きなテーマになっているが、
外交の分野でも、PFIという考え方が必要である。
州政府の財政危機(public-finance crisis)
アメリカの各州の、財政悪化が問題になっています。
しかし、財政悪化したからと言って、増税では安易すぎる。
増税と行政改革はセットでないと、意味がない。
行政改革しないと、鍋の底に穴が開いているようなものである。
だから、いくら増税しても、財政は改善されない。
増税する前に、肥大化した行政組織をスリム化すべきである。
州政府と市町村との役割を考えるべきである。
メソポタミア(Mesopotamia)
この時代は、飛躍的な農業の生産性の向上による、
余剰穀物をもとに、
メソポタミアにはない天然資源、鉱物、木材、宝石類などを、
他の周辺地域から、輸入する交易が始まった。
交易が盛んになるとともに、文明も発達した。
この時代は、石油は利用していなかった。
今までのイラクは、石油に依存してきた。
イラクより、メソポタミア時代の方が、文明が発展していた。